チームワークを革新する

仕事は組織でするものです。成果の出る組織はチームワークが良いです。

 

チームワークとは何でしょうか?

 

解っているようで改まって聞かれると答えに困りませんか?

 

チームとは目的に向けて共同で作業なり、行動する共同体と言えます。

ワークとは、PDCAのサイクルを回しながら仕事をすることです

 

少し脱線しますが、ワークとはどういう意味でしょうか?

ワークは日本語だと「身体や頭を働かせること」「働かせて得たモノ」と説明されますが、英語では、違います。

 

ワーク(Work)とレーバー(labor)は明確に分けられています。

 

誰かが考え、その考え通りに手足となって働く人がレーバーで、考える人=頭脳がワークです。

レーバーは、指示された通りにやりますから、成果に責任を持ちません。「結果が出ないのは私のせいでは無い。指示が悪い」と口にする人っていますよね。自らの仕事を価値が無いモノにしています。

 

この様に考えると「チームワーク」とは、ある目的や目標を共有した2人以上のグループが目的達成のために、PDCAのサイクルを回しながら仕事をすること、となります。

 

組織で成果を上げるために重要なことは次の3点です。

1.同じ目的・目標を目指す

2.役割分担を決め、各自が役割を果たす

3.報告、連絡、相談を密にする

これらをPDCAと言うときもありますね。

 

この中でもかなり重要なのが「目的・目標の共有」です。

チームワークをうまく発揮させるための目的・目標は「挑戦しがいのある目的、目標」の方がうまく行きます。リーダーシップの必要もなく、チームで集まって役割分担を決める必要も無く、チームメンバーが独自に動いて、達成できるような目的や目標ではチームワークは不要です。このようなワークをチームにさせてているとそのチームはレベルダウンします。

PDCA2

よく見るPDCAの図です。PDCAは「回す」という表現をすることが多いですが、この平面図を見ていると4つの段階を順に行い、円を描くように「回す」という表現がぴったりです。

ところが、実際にPDCAを回すと、下図の様に目的達成に向けて螺旋を描くように「向上」していくはずです。これが

 

PDCAのスパイラルアップです。

 

PDCA.spiral

 

品質管理用語でもありますので、ご存知の方も多いと思います。実は、この

 

PDCAのスパイラルアップが品質の向上だけでなく、チームワークをも向上させるのです。

 

■チームワークとリーダーシップ

チームとして成果が生まれない原因の多くはリーダーシップによる

 

チームの責任者になると、チームの状態が気になります。集まりが悪い、話が活発化しない、仕事が進まない、仲が悪い・・・など、色々とあり、結構なストレスとなります。

 

例)私のリーダーシップ空回り事件

私は25才の頃、あるHCチェーンの本部で働いていましたが、不振店舗の活性化のために、北フロアのフロアマネージャーとして店へ転属になりました。

フロアマネージャーはいくつもの売場を管理します。そこには売場主任がいます。売場主任は大概専門職の方で、大手GMSの退職者や年長者がほとんどです。普段から、商品仕入、販促、売場作り指示などの本部からのオーダーに反発もあり、和気あいあいでスタートとはほど遠いスタートが予測されます。

そこで私は、最初が肝心と思い、入念な数値分析をし、問題点と課題を整理し、事前にフロア方針や目標を作りました。それを赴任日に発表し、意見を言って貰いました。その後、チーム内のコミュニケーションを良くしようと、またチームワークの協力を御願いするために、会食をしました。今までは通達や指示という形のため、上意下達となりがちな関係でしたが、リアルな場では年長者ばかりですから、お酌をし、気を遣いました。

それから、1ヶ月程度はコミュニケーションも業績も良いような雰囲気でしたが、だんだん反応が悪くなりました。そこで、再度会食をする機会をもうけました。この時には欠席者も出て気になっていたのですが、前回と同様に、再度方針と課題の説明をし、協力を御願いしました。

ところが1週間も経たない内に指示事項が守られず、業績も回復どころか悪くなる兆しが出てきました。さすがに今度はまた会食という訳にもいかずに途方に暮れていたのですが、開店以来のパートさんで、パートさんの取りまとめ役みたいな方に相談してみました。彼女は私が自分の息子のような年齢でもあったせいか、いろいろ気に掛けてくれており、親身になって相談に乗ってくれました。

「まずは会社方針も目標数値発表も良い。これは会社が指示したことだから。だけど、北フロアの方針や数値目標は足利さんが会社方針や数値を基にしたとは言え、勝手に決めたモノ。北フロアの売場責任者はうなずきはしたものの、納得はしていないと思う。納得していないから、動いてくれないんでしょ! ノミュニケーションよりも、プラン作りの段階でコミュニケーションの方が大切じゃない?自分の計画通りに行かないことで売場責任者を責める前に、計画そのものに納得させてない足利さんに問題は無いの?」と言われました。

そうです。何が足らなかったかと言いますと「私は目的と目標を掲げ、指示しただけ!これでは本部からの通達と一緒。チームワークで頑張ろうと言いながら、私が、現場のチームワークを乱していたわけです」

その後、会社方針と数値目標をみんなで分解し、再設定してから、ようやく私を仲間として受け入れて貰い、ノミニュケーションも意味を持つようになりました。

 

自部署内のチームワークだけではなく、他部署とのチームワークも同じです。計画を立てる段階で、共同作業にするとセクショナリズムはかなり少なくなります。

 

■リーダーシップとは

意外と多い、リーダーシップの勘違い

 

顧問先のリーダー研修で、「リーダーシップとは?」という質問を投げかけてみたところ、下記の様な返答でした。

・チームを運営していく

・組織を統率して、目標に導く

・組織の上に立って、目標に対し、方向性を示す

・一つのゴールに向かって、メンバー全員をまとめてゴールに導いて結果を出す

・チームをリードする

・皆の模範となりチームを引っ張っていく

・目標に向かって同じ方向を向かせる

・部下の指導育成、チームを引っ張る、より高い業績を上げる

・チームを先導する

ほぼみな同じような答えです。

続いて、「リーダーの仕事とは?」という質問をしてみました。

・メンバーのサポート

・部下の指導育成、チームを引っ張る、より高い業績を上げる

・気が付くこと

・メンバーを目標に導くこと

・グループをチームにすること

・メンバーを成長させる

・メンバーのサポート、フォロー、関心を持つこと

・理解し、サポートをする

・部下を育てること

部下、メンバーという言葉が出てきていますが、リーダーシップとあまり代わり映えしない答えでした。

 

北九州にある日本一の美容室 バグジーの久保華図八さんから、お聞きした「リーダーシップ」が今まで聞いた中で一番しっくりきます。

Helping hand・旅行バスの運転手さんはリーダーシップの手本になる。運転手なりの仕事があり、旅人と同じ目的を目指しても果たす役割は違う。安全に、確実に、かつ決めれたルール通り(到着時間、使用コストなど)に目的地へ届けなくてはならない。道中にバスに乗っている誰かが体調を壊したら、気に掛け、必要な措置を施さないとならない事も有る。同乗者同士が喧嘩を始めたら、仲裁に入らないとならない。旅の途中のアクシデントや緊急事態にも、対処しなくてはならない。正にリーダーシップの手本。

・リーダーは、皆の喜ぶ顔を見る事を好む人、皆から尊敬されることに意義を感じる人でないといけない。

・弱い、小さな人達に光を当てて上げるリーダーこそ本物。

・リーダーの最高の業績とは、「人を育てること」

 

目標達成や業績を上げる、チームを引っ張る・・・といったことは、リーダーシップを発揮した結果です。

重要なのは

 

「リーダーシップを発揮できるチームを作ること」

 

■チームづくり

上意下達では無い、コミュニケーションが重要

 

チームメンバーは、チームの一員であることの「自立連携(自覚と連帯)」を一人ひとりに要求されると同時に、団体行動ですから、相互の「協力態勢」が求められます。このようなチームをどうやって作るか!ですね。

 

上の方に書きました私の失敗は「コミュニケーションが無いまま、指示命令というリーダーシップを発揮しようとした事」でした。そうです。

 

重要なのはコミュニケーションなのです。

 

チームにおけるコミュニケーションは以下の点に注意しましょう。

コミュニケーションは一方通行の通達ではなく、チーム内相互の意思疎通ですから、報連相が基本です。

その上で、仕事のスピードや質が落ちずに、当初の目標通りに進捗し、チームが常に良い方向に向かう様に、「話をする」「話を聞く」機会をできるだけ多く持つことです。

ミーティングやヒアリングなど、日頃からチームコミュニケーションを取ることを組織風土とすると、良いチームに育てることができます。

 

■コミュニケーションの成果

コミュニケーションが変わるとリーダーとメンバーの関係の質が変わります。

 

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このグッドサイクルは以下のような「関係の質」を産み出します。

上司と部下の関係

 

■チームワークのあるべき姿

良いチームイメージを持つこと。そこを目標に一丸となって纏まりたい。

 

以下の2つの文章は以前にネットで見つけた文章です。かなり以前なので引用元が解りませんが、私にとってとても重要な示唆をしてくれました。

 

メンバーの仲が良いに越したことはありませんが、チーワークはメンバーの仲の良さとは関係ありません。メンバー一人ひとりがチームの目的達成のために、皆でつくり、皆が承認した行動計画に従い、他のメンバーの仕事を信頼した上で、他のメンバーの仕事を視野にいれながら、自分の仕事をきっちりやっていくことが重要です。

 

<あるエースアタッカーのことば>

チームワークとは、誰かの力不足をカバーしあうのではなく、メンバーのファインプレーを引き出しあうものだと思います。一人じゃ出来ない事も信頼しあえる仲間と頼りになるエースがいると出来ちゃったりするんです。みんなの精一杯の頑張りが皆に力を与え、ファインプレーを引き出すんです。チームの中で飛びぬけて上手い人がいたってチーム戦である以上、勝ち抜いては行けません。エースとは技術だけでは駄目です。皆でつないだボールを自分が最後仕上げをする。その重みを解っていないと信頼されません。ミスがあっても、ファインプレーがあっても最後の自分で結果が変わってくるのですから。自分の役割をきちんと各自がこなすチームはやっぱり強いですよ。